米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン」(WEB版)が2024年6月18日、スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)の特集記事を組み、9月9日に日本で元IBF同級王者テレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド、37)と防衛戦を行う可能性が濃厚になったと報じた。
WBAはアフマダリエフと指名試合を指令
井上の共同プロモーターであるトップランク社のボブ・アラムCEO(92)が同メディアの取材に答えたもので、井上の年内の防衛計画を明かした。
記事によると、井上は次戦ドヘニー戦を望んでいるという。
井上の次戦に関して、WBAは元WBA・IBF同級王者でWBA同級1位ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン、29)と9月25日までに指名試合を行うよう命じたが、アラム氏はこれに従うつもりはないという。
アラム氏はドヘニー戦後のスケジュールにも言及。12月にWBO・IBF同級1位サム・グッドマン(オーストラリア、25)と日本で指名試合を行うという。
WBAの規定では、王者は王座獲得した日から9カ月以内に、トップコンテンダーと防衛戦を行なわなければならないと定めている。井上の期限は9月25日。井上陣営が正当な理由がなく指名試合を拒否した場合、王座はく奪の可能性もある。
「最悪、井上がWBA王座を失うがどうでもいいことだ」
アラム氏は王座はく奪の可能性について、次のように語ったという。
「最悪の場合、井上がWBAのタイトルを失うことになるが、それはどうでもいいことだ。井上は今年122ポンド(スーパーバンタム級)で戦い、来年126ポンド(フェザー級)に移る予定だからだ」
次戦の対戦が有力視されるドヘニーの地元メディア「アイリッシュボクシング」(WEB版)は、「モンスター井上はドヘニーと戦うために指名試合を拒否する」とのタイトルで記事を公開した。
記事では「ボクシングシーン」と同様に井上対ドヘニー戦が9月9日に日本で開催されるとし、「日本のリングで無敗を誇るドヘニーは日本で尊敬されている」と評した。