30代上司を「ふつうやりづらい」50代部下が徹底サポートしたのはなぜ 接待ノウハウ、強気の顧客交渉まで指南

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   上司の言葉がけひとつで、モチベーションが高まった経験はありませんか?

   実際のエピソードや感動的なエピソードを取り上げ、人材育成支援企業FeelWorks代表の前川孝雄さんが「上司力」を発揮するヒントを解説していきます。

   今回は、若手社員が失敗から学び、リーダーへと成長することを支えてくれた先輩たちとのエピソードです。

  • 「上司力」を発揮するには
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チームには親子ほど年齢が離れた年上部下が!

   <深夜、顧客企業からクレーム電話! 「大失敗の原因は自分なのに...」無言の先輩、叱られなかったのはなぜか>の続きです。

   その後、順調にステップアップを重ねたMさん。

   入社から3年間のプログラマー経験を積み、4年目にはお客様と直接やりとりをするコンサルタントに。そして、5年目にしてチームリーダーに抜擢され、約20人のチームを束ねる立場になったのです。

   そのチームには、数々の現場経験や海外勤務経験もこなしてきた、生き字引的存在の大先輩Tさんがいました。

   Tさんは、ある大型顧客に提供していた旧システムの開発・保守を長らく担当。これからMさんのチームで開発する後継の新システムへの橋渡し役をするために、同じチームに配属になったのでした。

   Tさんは間もなく定年を迎える世代で、Mさんとは親子ほどの年齢差。一般的には、やりづらいとされる年上部下。

   入社5年目の若手リーダーのMさんにとっては、さぞかしコミュニケーションに苦心する存在になるかと思いきや...幸運なことに、とても相性が合ったのです。

   Tさんは、Mさんをリーダーとして認め、こう語っています。

「Mさんは、メンバーを束ねるリーダーとして、非常に落ち着いていて、『なめらか』でした。普通はリーダーになったばかりの頃はしんどい思いをし、余裕がないものです。

でも、Mさんは仕事や人間関係の本質がわかっているし、視野も広いと感じました。リーダーの素養があると思います。私としては、職場で自分の子どもを応援するような気持ちも半分ありました(笑)」(Tさん)
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