先輩コンサルタントの迅速なフォローのおかげで
当時、Mさんの立場はプログラマーで、顧客先企業とのやり取りの窓口は、チームの先輩でITコンサルタントのKさん。お客様からの問い合わせにKさんが出ると、「海外支店で必要書類をアウトプットしようとしても正常に出てこない。どういうことか?」とのこと。
不具合の原因を調べたところ、設計ミスとテストでの確認漏れ。直接プログラミングとテストにあたったのはMさん。先輩のKさんは、相手方に何度か連絡を取り、ミスの原因を説明し、早期修復を約束しました。そして、KさんはMさんに一言。
「明日の朝、謝罪に行くので、あなたも同行して」(Kさん)
「はい。申し訳ありませんでした!」(Mさん)
Mさんは、頭を下げてそう答えるのが精いっぱいでした。
その後、深夜にかけて急いでプログラム・ミスを修復。翌朝早々、KさんはMさんを連れてお客様のところへ謝罪に向かったのです。
Mさんは、ミスの発覚から、Kさんのお客様とのやり取り、修復作業から謝罪同行に至るまで、自分のミスが悔しく、生きた心地もしませんでした。それでもKさんの迅速な対応で、お客様先でシステムも滞りなく動くようになり、何とか穏便に収まったのです。