ヤクルト・スワローズとの開幕3連戦を2敗1分で終えた中日。オープン戦は10勝5敗5分で1位タイと好調だっただけに、その勢いで白星を積み重ねたかったが勝負の世界は厳しい。
開幕3戦目にして、スタメンを大幅にテコ入れ
まだペナントレースは始まったばかり。焦る必要は全くないが、気になるのは立浪和義監督の起用法だ。
開幕3戦目、スタメンを大幅にテコ入れして驚きの声が上がった。
ベテランの大島洋平が2戦目に「1番・左翼」でマルチ安打と状態の良さをアピールしていたが、3戦目はスタメン落ち。カリステを「1番・左翼」でスタメン起用した。
2番は田中幹也が機能していたが、3戦目は6番に打順変更。開幕2試合無安打だった細川成也を3番に据えた。
育成枠から開幕前に支配下昇格したロドリゲスは3試合連続遊撃でスタメン起用されたが、2打席連続三振に倒れた直後に途中交代した。テコ入れした打線はつながりを欠き、2-5で敗れた。
「センターラインの選手をコロコロ変えたらチームが落ち着かない」
スポーツ紙デスクは、「どの選手を軸にチームを作るのかが見えてこない」と指摘する。
「よほどのスランプでなければ、開幕から10試合はスタメンを大幅にいじらないで腰を据えて戦うべきです。実績十分の大島を3戦目にスタメンから外す理由がないし、機動力や小技に長けた田中は2番だからこそ輝くのであって、6番では怖さがまったくない。
遊撃のロドリゲスは自慢の守備でミスが目立ちますが、経験の少ない選手なのでミスを覚悟して起用するべきです。
センターラインの選手をコロコロ変えたらチームが落ち着かない。もう少し我慢してほしいですね」
4月2日から本拠地・バンテリンドームで巨人を迎え撃つ。借金を積み重ねると苦しくなるだけに、流れを変えたい。(中町顕吾)