サッカーの元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏(42)が2024年1月21日にユーチューブを更新し、19日に行われたAFCアジアカップ・1次リーグD組第2節の日本対イラク戦を独自評価し、日本代表のFW陣を「トリプル・ヘボ」とぶった切った。
日本は前半5分に先制点を許し、前半終了間際に追加点を奪われ苦しい展開に。後半に入っても突破口を見いだせず、後半アディショナルタイムにコーナーキックからのボールをMF遠藤航(30)がヘディングで押し込み1点を返すのがやっとだった。結局1-2で敗れ、イラクに40年ぶりとなる歴史的黒星を喫した。
「日本のビッグチャンス1回だけあった」
闘莉王氏が酷評したのはイラク戦に出場した3人のFW陣だ。先発出場した浅野拓磨(29)は後半16分に上田綺世(25)と交代。前田大然(26)は後半29分にMF伊東純也(30)に代わってピッチに立った。この日、3人ともに無得点に終わった。
闘莉王氏は終始厳しい表情でイラク戦を振り返り「浅野選手、上田選手久々のWヘボですよ。あっ、もう1人。大然。トリプル・ヘボだ」と酷評し、後半38分の前田のプレーに言及。前田は右サイドからのMF南野拓実(29)のクロスを頭で合わせるも枠を外し、大きなチャンスを逃した。
闘莉王氏は「日本のビッグチャンス1回だけあった。前田選手のヘディング。外すな。外すんだったら正しい外し方しろ。ちゃんと来た方向に返す」とし、「あのヘディング1番ごっつぁんですよ。アゴを引くだけ。構えて打つ。首も背筋も何もいらない。来た方向にボールを返すだけ。キーパーが右に流れて逆突かれる。キーパーの体に当たらなければ入る。キーパーの体に当たっても大丈夫。いい外し方。正しい外し方。目をつぶったし。ダメです」とバッサリ切り捨てた。
そして先発出場した浅野のプレーに言及した。
「浅野選手は何でヘボかと言えば...」
「浅野選手は何でヘボかと言えば、1回いいチャンスがあった。伊東純也が逆から走ってた。いい外し方をしろ。かかとに当たっても純也のところにボールが行く。なんでニアに打つの。俺があそこにいたら、浅野選手がああいう外し方をしたら、俺たぶん飛びかかっちゃうな。ふざけんなこの野郎。俺がめちゃくちゃ叫んでいたでしょう。せめてファーに打て。俺が届かなかったらスピードが足りなかっただけ。ニアはないでしょ」
闘莉王氏の怒りは収まることなく、「フォワードは問題だらけ」と語気を強め、「(上田は)今日いた? いるかいないか分からない選手に提言するなんて、それだけで十分ですよ」と突き放した。
日本は初戦のベトナム戦の4-2に続いて2試合連続失点。勝ち点「3」でインドネシアと並び、得失点差で2戦全勝のイラクに次ぐ2位につける。1次リーグ最終戦は24日のインドネシア戦。グループ2位以上でノックアウトステージ進出が決まる。
闘莉王氏はインドネシア戦に関して「次はまず失点しないこと」と強調し、「1-0で勝ってもいい。そんな点を取らなくていい。2試合連続失点しているのはまずい。もう1回きちんとした守備からやってくれることを願っております。まずそこからだと思います。0点に抑えるだけじゃなくて、ちゃんといい形でチャンスを作らせない。1-0、2-0、3-0なんでもいい。勝てばいい」と述べた。