ヤクルト・田口麗斗がメジャー挑戦の希望を表明したことが、反響を呼んでいる。
田口は守護神に抜擢された今季3勝5敗33セーブ、防御率1.86をマーク。チームは5位に低迷してリーグ3連覇を逃したが、個人成績では充実のシーズンだった。今季中に国内FA権を取得したため、オフの去就が注目されたが3年契約で残留を決断。ヤクルトに対する強い愛着が決め手となったが、胸に秘めていた夢があった。メジャー挑戦――。身近な存在のステップアップが大きな刺激になった。
楽天・松井裕樹のパドレス移籍が後押し
同じ左腕の楽天・松井裕樹が海外FA権を行使し、パドレスに移籍。松井は最多セーブのタイトルを3度獲得するなど、通算236セーブをマークしている。田口が尊敬する同学年のリリーバーの挑戦に心が揺さぶられた。来季中に海外FA権を取得予定だ。報道によると、早ければ来オフにメジャー挑戦の意向を伝え、ヤクルト側も後押しすることで合意したという。
メジャーを取材するスポーツ紙記者は、「大谷翔平、山本由伸(ドジャース)、ダルビッシュ有(パドレス)ら先発投手がフォーカスされますが、メジャーは救援陣のコマ不足に悩んでいる球団が多い。田口は直球が140キロ台中盤と決して速くないが、スライダーを操り制球で崩れる心配はない。器用なのでMLBの公式球に対応するのに時間が掛からないでしょう。肩や肘に大きな故障がないですし、十分に通用すると思いますよ」と太鼓判を押す。
夢を叶えるためには来季のパフォーマンスが重要になる。V奪回に向け、絶対的守護神が左腕を振り続ける。(中町顕吾)
田口投手、サイスニード投手、
— 東京ヤクルトスワローズ公式 (@swallowspr) July 19, 2023
オールスター仕様で名古屋入りしました。#田口麗斗#サイスニード#マイナビオールスターゲーム2023 pic.twitter.com/MkB6oD0IUX