ヤクルト・田口メジャー挑戦の現実味 下馬評は「十分に通用」

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   ヤクルト・田口麗斗がメジャー挑戦の希望を表明したことが、反響を呼んでいる。

   田口は守護神に抜擢された今季3勝5敗33セーブ、防御率1.86をマーク。チームは5位に低迷してリーグ3連覇を逃したが、個人成績では充実のシーズンだった。今季中に国内FA権を取得したため、オフの去就が注目されたが3年契約で残留を決断。ヤクルトに対する強い愛着が決め手となったが、胸に秘めていた夢があった。メジャー挑戦――。身近な存在のステップアップが大きな刺激になった。

  • ヤクルトが本拠地にしている神宮球場。田口麗斗の移籍先はどこになるのか
    ヤクルトが本拠地にしている神宮球場。田口麗斗の移籍先はどこになるのか
  • 2019年の世界野球プレミア12で活躍するヤクルト・田口麗斗。メジャー挑戦の希望を表明したことが反響を広げている(写真:Penta Press/アフロ)
    2019年の世界野球プレミア12で活躍するヤクルト・田口麗斗。メジャー挑戦の希望を表明したことが反響を広げている(写真:Penta Press/アフロ)
  • ヤクルトが本拠地にしている神宮球場。田口麗斗の移籍先はどこになるのか
  • 2019年の世界野球プレミア12で活躍するヤクルト・田口麗斗。メジャー挑戦の希望を表明したことが反響を広げている(写真:Penta Press/アフロ)

楽天・松井裕樹のパドレス移籍が後押し

   同じ左腕の楽天・松井裕樹が海外FA権を行使し、パドレスに移籍。松井は最多セーブのタイトルを3度獲得するなど、通算236セーブをマークしている。田口が尊敬する同学年のリリーバーの挑戦に心が揺さぶられた。来季中に海外FA権を取得予定だ。報道によると、早ければ来オフにメジャー挑戦の意向を伝え、ヤクルト側も後押しすることで合意したという。

   メジャーを取材するスポーツ紙記者は、「大谷翔平、山本由伸(ドジャース)、ダルビッシュ有(パドレス)ら先発投手がフォーカスされますが、メジャーは救援陣のコマ不足に悩んでいる球団が多い。田口は直球が140キロ台中盤と決して速くないが、スライダーを操り制球で崩れる心配はない。器用なのでMLBの公式球に対応するのに時間が掛からないでしょう。肩や肘に大きな故障がないですし、十分に通用すると思いますよ」と太鼓判を押す。

   夢を叶えるためには来季のパフォーマンスが重要になる。V奪回に向け、絶対的守護神が左腕を振り続ける。(中町顕吾)

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