大正製薬が激怒したカズCM訴訟トラブル 「記憶になく、珍しい」専門家も驚き...「お伺い立てるなどが普通では」

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通常は「事前に了承を取ることが望ましい」

   大正製薬とハットトリックが訴訟にまで発展したことについて、田中教授は特定の企業に落ち度があったと断定はできず、さまざまな原因が考えられるとした上で、「こんなに話がこじれてしまったのは今まであまり見たことがないので、少し事の進め方を急ぎすぎたのかなという印象」という見方を示した。「大正製薬さんの商品は液状で、サントリーウエルネスさんの商品は錠剤なので、これは別(競合にあたらない)という判断もあり得るとは思う」とし、その結論に至るまでの進め方に問題があったのではないかとした。

   田中教授は「大正製薬さんも、サントリーウエルネスさんも、広告については知識も経験も非常に持っている会社なので、そういう会社同士で訴訟にまで発展してしまったというのは残念です。(間に入った)ハットトリックがどう調整したのかについて知りたいところです」とハットトリックの調整の仕方について疑問を示した。

   広告業界の通例を考えると、田中教授は「同じカテゴリーの商品であれば、競合かもしれないということで、一応お伺いを立てるなどするのが普通ではないかと思います。広告業界はお互いの信用で成り立っているところがありますから。日本の場合は特に、全てが契約で縛られているわけではないので、できるだけ事前に了承を取ることが望ましい」とした。

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