西武ファン「働け、働け」コール、球団元コーチは苦言 「選手も生身の人間...非常に心を痛める選手もいます」

「選手はそれぞれ自分なりに一生懸命やっている」

   16年から3年間、西武で作戦コーチ、1軍野手総合コーチを歴任した橋上秀樹氏(57)は、J-CASTニュースの取材に対して今回の「働け」コールについて次のように見解を示した。

   橋上氏によると、「働け、働け」コールは以前から聞かれたもので、橋上氏が現役時代の1980年中盤から90年代にもあったという。

   橋上氏は「現在チームが低迷していることもあり、熱い思いを持っているからこそ我慢できなかったのかもしれません」とし次のように続けた。

「ファンの目にどのように映るかは別として、選手はそれぞれ自分なりに一生懸命やっている。その辺は温かく見守っていただきたい。例えば一生懸命走らなかっただとか、一生懸命ボールを追わなかったりした時は『一生懸命やれ』と言われても仕方がないと思います。それを何試合も尾を引いて言い続けるのは良くないですし、個人的なことを集団でコールしたりするのはやめていただければと思います」

   そして「今回のコールも選手に聞こえていると思います。選手も生身の人間なので、そのような声に対して非常に心を痛める選手もいます」と述べた。

   なお試合後、「西武ライオンズ応援団」のツイッターが更新され、「働け」コールについて「最悪でみっともないコールをしたことをお詫び申し上げます」などと謝罪した。

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