立憲民主党所属の前衆議院議員・尾辻かな子氏が、JR大阪駅に掲示されたオンラインゲームの広告について、「女性の性的なイラストが堂々と駅出口で広告になるのか...」とツイッターで疑問視した。
尾辻氏の投稿を受け、広告表現をめぐる議論が広がっている。
「女性の性的なイラストが堂々と駅出口で広告になるのか...」
尾辻氏は2022年11月26日、ツイッターにJR大阪駅の御堂筋口に掲示された交通広告の写真を掲載し、その内容を疑問視した。
「JR大阪駅の御堂筋口。こんな広告が...。2022年の日本、女性の性的なイラストが堂々と駅出口で広告になるのか...」
指摘された広告は、対戦型オンライン麻雀ゲーム「雀魂」のもので、人気アニメ「咲-Saki-」とのコラボを告知する内容。バニーガール風の衣装を着た女性キャラクターや、水着姿の女性キャラクターのイラストなどが掲示されていた。
立憲所属で愛知10区総支部長の藤原のりまさ氏も尾辻氏の投稿に反応し、「これが、ジェンダーギャップ指数146ヶ国中、栄えある116位を獲得した日本の姿だ」と広告内容を皮肉った。
尾辻氏らによる一連の投稿は賛否を呼んでおり、28日午前10時半時点で1万1000件以上リツイートされ、5300件以上のリプライ・7700件以上の引用リツイートが寄せられている。
「なんで男性の裸体はいいんだろう?」
尾辻氏の問題提起を受け、乙武洋匡氏は雑誌「an・an」の表紙の画像を添え、「相撲とか『anan』の表紙って、誰も『性的』だと言わないよね。なんで男性の裸体はいいんだろう?」との疑問を投げかけた。
また、表現規制に慎重な姿勢で知られる大田区議会議員のおぎの稔氏は、尾辻氏の投稿に反感を示した。
「何が性的かも、男性向けや女性向けへの露出度の違いも示さず、成人向けでも無い民間企業とコラボした海外企業のイラストに性的だと難癖をつける。その短絡的な発想がッ!!すでにあなたの貧困な感性を物語っているの!!」とツイートしている。広告を掲出した「雀魂」の運営会社は中国企業だ。
このように様々な意見が広がる中、尾辻氏は27日にツイッターで、「脅迫メールが相次いで来ますね...」と明かした。添付された画像では、「狂ったフェミニストを殺す」「黙っとけよ老害」などと誹謗中傷するメッセージのスクリーンショットを公開している。
JR大阪駅の御堂筋口。こんな広告が…。2022年の日本、女性の性的なイラストが堂々と駅出口で広告になるのか…。 pic.twitter.com/nsNlJCMiEr
— 尾辻かな子 (@otsujikanako) November 25, 2022