5月にハワイを訪れた人は「コロナ前」の91.6%、そのうち日本からは...
現時点で、日本からのハワイ観光は回復途上だ。ハワイ州産業経済開発観光局(DBEDT)が6月30日に発表した統計によると、22年5月にハワイを訪れた人は77万6375人で、「コロナ前」の19年5月の84万7396人の91.6%に回復している。そのうち、日本からは7167人。コロナ禍が本格化した20年4月以降で最多だが、19年5月の11万3226人と比べて6.3%にとどまっている。
DBEDTのマイク・マッカートニー局長は統計発表に合わせて出した談話で、
「22年後半には、米本土からの便が減少するとみている。だが、日本からの入国者が増え、外国人旅行者の着実な回復を期待している」
などと指摘。今後のリスクについても次のように言及した。
「燃料費の高騰、航空路線の縮小、人手不足、インフレ、物価、為替レートなど、世界的に不透明な状況が続いており、旅行者が目的地を決める際に影響しているため、引き続き注意が必要だ。」
式典後に報道陣の取材に応じた井上氏は、予約状況について
「4月の連休から見ていると、トレンドはまだ衰えておらず、現状は予約がまだまだ積み上がる状況」
だと説明。統計で発表された5月時点よりも状況は改善されているとみられる。記者から燃油サーチャージや円安の影響を指摘されると、
「今おっしゃったような要素はあるものの、お客様のハワイに行きたいという思いが勝っている状況だという風に思っている」
と応じた。井上氏によると、ハワイは「観光旅行のシンボル。象徴となるデスティネーション(目的地)」。復活したA380の定期便の成否が、海外旅行全体の復調を占う試金石になるとの見方を示した。
「今日のホヌの投入は、ホノルル線にとどまらず、色々な皆さんが『だったら、前のように海外旅行行きたいね』というムーブメントに広がるようにつなげたい」
現時点ではA380による運航は週2往復で、3機中2機が稼働する。井上氏によると、「ご利用いただければ、即増便」の構えだ。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)