「自分でも読み返して泣いてしまう」 話題呼んだ言語学者の「育児日記」が重版...作者明かす舞台裏

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涙ながらに振り返る育児の奮闘録

   同書は6月1日、あるツイッターユーザーが「おもしろすぎる」と紹介し、注目を集めた。「育児日記というより観察記録」「ガチの分析と子どもが言葉を発する喜びが入り混じってて味わい深い」「知識があるばかりに解像度が高すぎる例だ!おもしろすぎるよ」などと話題になり、元のツイートは15日までに約6000件リツイート、約2万4000件を超える「いいね」が寄せられた。「育児にあたって凄い意識しちまうし役に立つ」「本のとおりだーってなります」といった共感の声も多い。

   ツイッターで「解像度が高い(観点が細やか)」といった感想が寄せられたことを受けて、川原さんは音声学を専門として研究していてよかったと感じたと話す。また多くの共感の声も育児の励みになった。

   大きな注目を集めた「育児日記」部分は、書籍化する際に編集者の勧めで掲載した。「歯茎音」などの一般的にわかりづらい専門用語は、書籍内で解説され、読了後に日記部分を読み直すと、著者の感動が伝わる構成となっている。

   書籍は発売から約2週間で即重版。売れ行きも好調のようだ。大きな反響を得たことを受けて、川原さんは自らの書籍を次のように振り返る。

「育児を起点によくここまで語りつくしたね、とお褒めの言葉をいただきました。がんばって良かった、今の時点でやれることはできたかなと思います。
これまでにも6冊の書籍を出版していますが、この本だけは娘たちが大きくなったらどう思うか読んでほしい。自分で言うのもなんですが、自分でも読み返して泣いてしまうんです。子供と取り組んだ実験の数々など、思い出がいっぱい詰まった本です」

   育児については、ある程度の覚悟を持っていても大変だったという。コロナ禍の影響で辛いこともたくさんあった。しかし娘たちと過ごした日々を思い返しながら、川原さんは「子育ては辛いこともあるけれど、楽しいんだなって思いました。そうした気持ちを、少しでも共有出来たら嬉しいです」と話した。

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