北海道大のキャンパス内に設置されたトイレが、改修工事の不手際で通路から内部が見えてしまう事態となっていることが分かった。
北大施設整備課は2021年10月6日、J-CASTニュースの取材に「配慮が足りなかった」と答え、対応を進めていくという。
「このままというわけにはいかない」
施設整備課によれば、北大では現在、老朽化したトイレの改修を進めている。構造上の欠陥が見つかったのは、札幌キャンパスの福利厚生会館(北部食堂)内にある男子トイレだった。
このトイレは10月1日に工事が終わり、4日ごろから利用できるようになったものの、通路から男子用便器が丸見えとなってしまった。
併設する女子トイレも、手洗い場の鏡を通じて中の様子が窺えてしまう恐れがあるという。
取材に応じた北大生は「トイレが外から見えてしまう構造に違和感を感じた」と指摘する。大学の担当者は「配慮が足りなかった」と非を認め、「本来であればそうした点も検討した上で配置計画などを作るのですが...」と声を落とした。
設計は施設整備課の若手職員が担当したものの、開口部の位置の確認が十分ではなく、図面の管理をする上司も見落としてしまったという。
6日中には、簡易的な目隠しを設置する予定で、「このままというわけにはいかない」と再工事を含めた本格的な対処も検討するという。他の改修済みトイレも念のため点検するとした。