五輪「心温まる」感動秘話、海外選手が明かす 会場間違えあやうく失格も...ボランティアの機転でメダル獲得

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   東京五輪・陸上男子110メートル障害で金メダルを獲得したジャマイカ代表選手が、五輪での秘話を明かし、感動を呼んでいる。

   大会ボランティアの協力がなければ、競技直前のトラブルで金メダルを逃していたかも知れない――というのだ。

  • ハンスル・パーチメント選手(写真:新華社/アフロ)
    ハンスル・パーチメント選手(写真:新華社/アフロ)
  • ハンスル・パーチメント選手(写真:新華社/アフロ)

「決勝に進むことができたのは、あなたのおかげ」

   話題となっているのはハンスル・パーチメント選手(31)が2021年8月8日にインスタグラムで公開した動画だ。投稿文では「常に感謝の気持ちを忘れないように...。日本の人々は最高に優しい。ありがとう友よ」と書き込んでいる。

   動画でパーチメント選手は、準決勝が行われた4日、誤ったバスに乗車して水上種目の競技場に行ってしまったことから振り返った。

   大会公用車を利用しようと試みるも予約制のため叶わず、バスで選手村に戻ってから正しい競技場に向かうのでは開始時間に間に合わないという状況だった。パーチメント選手は大会ボランティアにタクシー代を借りて危機を脱し、競技のウォーミングアップにも間に合ったという。

   そして、金メダリストとなったパーチメント選手。感謝を伝えるため助けてくれたボランティアの女性へ会いに行くと、獲得した金メダルを見せて、

「あの日、私が決勝に進むことができたのは、あなたのおかげです」

と話した。驚く女性にジャマイカの五輪Tシャツをプレゼントし、借りていたお金も返した。女性は日本語で「ちょっと待って、ワオ、ワオ」と興奮した様子だった。

   動画の最後はツーショット写真とともに、「ARIGATOU GAZAIMASU」(原文ママ)とメッセージを送っている。

   女性も11日にインスタグラムで、プレゼントされたTシャツ姿の自撮り写真とともに、パーチメント選手に感謝を伝えている。

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