山口復帰で巨人投手陣は盤石になるのか
巨人は先発ローテーションが盤石とは言えない。
計算できるのは菅野智之、戸郷翔征、サンチェスぐらいか。DeNAからFA移籍した井納翔一も2ケタ勝利は一度のみ。左の先発として復活が期待される田口麗斗はキャンプ序盤に右太もも裏の張りでリタイアと首脳陣を失望させた。ドラフト1位右腕・平内龍太の評価が高いが、「球種が少なくて救援向き」という声もあり未知数だ。
山口が復帰すれば大きなプラスアルファになるだろう。19年は15勝4敗、防御率2.89の好成績で最多勝、最高勝率(.789)、最多奪三振(188)のタイトルを獲得。リーグ優勝に大きく貢献した。古巣復帰が実現すれば、菅野と並ぶエース格として期待される。
ただ、他球団のスコアラーは意外な見方をする。
「山口が巨人に戻ってくることが脅威かと言えばそうでもない。19年は活躍したけど、先発でコンスタントに活躍しているわけではない。メジャー仕様のトレーニングをしてきただろうし、日本で投げるならまた体を作り直す必要も出てくる。打ち崩すチャンスは十分にある」
メジャーでの活躍を夢見ただけに山口の胸中も複雑だろう。決断が注目される。
(2月14日12時35分追記)背番号に関する記述に誤りがあったため、修正しました。