過剰なしつけで愛犬が死んだ――飼い主が「虐待」告発 ペットサロン経営者は反論も、自治体・専門団体が調査へ

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サロンが関係する協会は「厳粛に対応する」

   死亡した犬のシャンプーは、通常は30~40分しかかからないところ、2時間ほどもかけていたという。

   30~40分経っても回復せず、動物病院に連れて行くと、犬は口の中のものを吐いた。病院が心肺蘇生を試みたが、息を吹き返さなかったという。従業員は、「守ってあげられなくて申し訳ない」と涙声になっていた。

   飼い主が獣医に犬の解剖に出して毛を剃ってもらったところ、足の甲や脇に打撲の跡のような青あざができていたともいう。

   この飼い主のものとみられるツイッターやインスタグラムのアカウントも開設され、同様な状況を報告している。動物愛護関係者らによるツイートも拡散し、ペットサロン経営者への疑問や批判が次々に書き込まれている。

   これに対し、経営者は、サロンや動物専門学校のサイトで、預かった犬が亡くなる事故が起きたことを認め、謝罪した。飼い主とは、弁護士と相談しながら、誠意を持って対応するとしている。また、一部のSNSなどでは事実と異なる内容が拡散されているとも訴えている。

   北九州市動物愛護センターは1月28日、J-CASTニュースの取材にこう答えた。

「このサロンは、市の動物取扱業に登録しています。飼い主から苦情は受けていませんが、報道を受けて、サロン側に事実確認をしています。警察が動いているかどうかは分からないです」

   このサロンを巡っては、2か月前に小型犬についての苦情がセンターに寄せられ、この件も事実確認している。

   経営者運営の動物専門学校は、トリマーなどのライセンスを発行している全日本動物専門教育協会にも加盟しており、同協会は28日、事実関係を調査し、厳粛に対応するとした理事長名の声明をサイトに出した。同協会の事務局長は、「こうした事態になったことに困惑しており、理事会に諮って処分せざるを得ないと思っています」と取材に答えた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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