イギリスで、実際のゲーム内容と異なる内容を打ち出すスマホ向けゲームアプリの広告に対し「誤解を招く広告、適格性および誇張」を理由に差し止めの決定がなされた。
ゲーム内に一応実装されているが...
問題となった広告は、Playrix社が提供するゲームアプリ「ホームスケイプ」「ガーデンスケイプ」がFacebook上で公開しているスマホ向けCM動画。危機に陥った人や動物を、マップに表示されたピンを正しい順番で引き抜くことにより助けるという内容だ。しかし、実際のアプリで中心となるのは「マッチ3」と呼ばれる縦横3つ以上のブロックをつなげて消滅させる「落ちモノ系」のパズルゲームとなっている。ゲーム内には広告で示されるゲームも実装されてはいるものの、非常にボリュームとしては小さかった。
このような状況を踏まえ、イギリスの広告基準協議会(ASA)は「この広告を苦情のあった形で再び表示することを許可しない。今後の広告では、ゲームの代表的な内容を宣伝しなければならない」として広告差し止めを決定。発表は2020年9月30日付。
同社のゲームアプリの広告は日本でもよく見られるため、話題を呼んでいる。
実際にダウンロードしてみたが内容が違うためアンインストールしたという人も少なくないようで、「日本でも禁止にしてくれ」「JAROも仕事して」とのコメントが多く見られる。2020年10月14日現在、日本では規制されていないため「ピン抜きゲーム広告禁止の記事の下にその広告が出ている」と揶揄する声も。
当該のゲームを長くプレイしているというユーザーは「もともと楽しいゲームだから、わざわざこんなのねじ込まなくてもいいのに」「こんなことで悪評つくの残念過ぎる。何で普通に広告出さないんだろう?」と反応。実際のゲーム内容でCMを作るべきとの声が多くあがっている。