2020年3月14日、山手線に49年ぶりの新駅として、東京都港区に高輪ゲートウェイ駅が開業した。
開業前から駅名などで様々な話題を振りまいた駅だが、Google(グーグル)マップで検索するとこの駅が「高輪キムワイプ駅」になった画像が出てくるのである。もはやこの駅自体がネットユーザーにとっては「素材」となっているようだ。
「本物」よりも有名に?
グーグルマップで「高輪ゲートウェイ駅」と検索すると、開業したばかりの駅の画像が閲覧できるが、その中に混じって駅名が「高輪キムワイプ駅」となったコラージュ画像が。ちなみにキムワイプと言えば、日本製紙クレシアが発売する拭き取り紙で、化学実験などで使われるため、理系の学生などの間で有名な商品だ。
画像は一般ユーザーによって投稿されたものとみられ、この欄ではほかにも複数のコラ画像が確認できる。17日時点でも、パソコンからグーグルマップを閲覧すると、掲載写真のトップが「高輪キムワイプ駅」になってしまっている。
同様の画像は既に開業直前からツイッターなどのネットで拡散されていた。完成した駅舎で「高輪ゲートウェイ駅」の駅名が明朝体で「不釣り合いでは?」と話題になったのも影響しているようだった。
この「高輪キムワイプ駅」の画像を制作したのは、ツイッターユーザーの「えいだんねこ」さんである。趣味で鉄道の駅名標・ステッカーなどの画像を自作してきた。J-CASTニュースは3月16日にえいだんねこさんにネットの反応への感想を聞いた。
コラ製作者は困惑「偉い人に怒られませんように...」
「グーグルマップに勝手に載せられるなんて想定してなかったので、偉い人に怒られませんように...」と語るえいだんねこさん、元々は趣味のつながり同士で楽しむためにこれらの画像を作っていた。
話題になっていた高輪ゲートウェイ駅の明朝体の駅名標を京急風にした画像を自作したところ、京急風の「高輪ゲートウェイ駅」の書体がキムワイプの書体に似ているとの反応があり、「高輪キムワイプ駅」の画像が生まれた。キムワイプのパッケージの緑色とJR東日本のコーポレートカラーの緑色も似ていたので、予想外に受け入れられ、さらにグーグルマップにいたずら投稿される事態となってしまったようだ。
「東京ローカルの鉄道駅にキムワイプというニッチすぎるネタなので、鉄道好きな理系の人くらいにしかウケんやろと思ってたので完全に予想外でした。インターネット恐ろしい子......」
ともえいだんねこさんはコメントした。他にも例えば高輪ゲートウェイ駅の略称「高輪ゲ駅」が名鉄の「上ゲ(あげ)駅」に似ていると思って、「高輪ゲ駅」で名鉄風の駅名標なども作っていた。とはいえあくまで趣味でやっていたことで、「こういうのは日影の身、こっそり楽しむのが吉なので」と話している。