予約しなければアウト!「予約必須制」の国も
ヨーロッパの鉄道で複雑なことはすべての国が「任意予約制」を採用していないことだ。優等列車の乗車には予約が必要な「予約必須制」の国もある。切符には着席する座席番号が明記されている。もちろん、乗客自らが予約時に好きな座席を選ぶことも可能だ。
「予約必須制」の採用国はイタリア、スペイン、ポーランド、ハンガリーなどだ。「予約必須制」の長距離列車ではグレタさんのように座り込んでいる乗客は見たことがない。
それでは「任意予約制」採用国から「予約必須制」採用国へ向かう列車の予約システムはどうなるのだろうか。答えは原則として予約が必要だ。たとえば、「任意予約制」採用国のオーストリアから「予約必須制」採用国ハンガリーへ向かう高速列車「レイルジェット」に乗車する場合は予約がいる。国際列車を利用する際は各列車の予約システムを確認してほしい。
(フリーライター 新田浩之)