駅の券売機で戸惑う外国人 意外に難しい「基本動作」とは

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駅名検索機能付きも増えているが......

   JR東日本広報部によると、2017年から自動券売機に駅名検索機能がついたタイプの導入を開始した。後に駅名だけでなく駅ナンバリングでも検索できる機能が追加された。導入理由はやはり外国人旅行者の増加を受けてのものだという。

   もっと早く、2000年代に入ってタッチパネル式券売機が実用化された時点で駅名検索機能を搭載できなかったのだろうか。これについては、

「運賃表で着駅までの運賃を確認し、その金額ボタンを押すほうが、駅名を入力するよりもタッチ数が少なくスピーディーに購入できるという利点があること等を踏まえ、タッチパネル式の券売機導入時に従来の(ボタン)方式を引き継いだものです」

という回答だった。

   一方東京都交通局では、駅名検索機能の導入は早かった。既に約20年前から、駅名検索機能を備えた券売機の導入は始まっていた。そして現在では都営地下鉄の駅では導入率100%となっている。さらに2017年2月から横長画面で「ICカードチャージ」「駅名検索」「運賃パネルをタッチしての購入」「切符の購入」を一括で表示できる「マルチ券売機」を導入しており、海外の自動券売機に近いUI(ユーザーインターフェース)となった。18年7月1日時点での、都営地下鉄駅での全券売機におけるマルチ券売機の導入率は78%とのことで、ようやく「券売機で運賃パネルをタッチする」習慣に頼らずに済む機器が定着しつつある。

   とはいえ、既にICカードが日本でも海外でも定着し、カードの購入やチャージでしか券売機を使わない乗客も多い。「切符を買う」時の習慣のギャップに気づく機会は多くはないようだ。

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