2019年4月7日の大阪府堺市議選で当選した大阪維新の会の候補者が、公職選挙法に抵触しているのではないかとの指摘が出ている。当選後、自身の選挙ポスターに「当選御礼 大阪維新の会」と書かれた紙を貼りだしたためだ。
候補者はすべて撤去したと話すも、「私だけを攻撃するのはいかがなものか」と不満を漏らす。
「ほかの市議は後援会の名前入りで貼っている」
別の党派に属する堺市議が4月11日、ツイッターで「#選挙違反」のハッシュタグとともに、維新候補者の選挙ポスターを投稿した。ポスターの上には「当選御礼 大阪維新の会」と書かれた紙が貼ってある。
公職選挙法178条では、選挙後にあいさつ目的で文書図画の頒布や掲示などを禁止している。鳥取県選挙管理委員会の公式サイトでは、禁止の理由を「選挙運動と関係なく社会生活の上で当たり前のように思われますが、そのために多くのお金を使ったり、事後買収が行われないとも限りません」と説明している。
名指しされた候補者は12日、J-CASTニュースの取材に、「ツイッターでの指摘を受け、公選法に抵触する可能性があるため12日中にすべて撤去した」と話す。候補者によれば、紙は後援会が8日ごろに好意で貼ったといい、「以前から、選挙後もそういう張り紙があちらこちらであったので、後援会の方々も問題ないと思ったのでは」とフォローする。
「指摘があったので撤去したが、選挙が終わった後ですしこれで票が変わるわけではない」「ほかの市議は後援会の名前入りで貼っている」とも話し、ツイートを投稿した市議へ「私だけを攻撃するのは嫌らしい」と不満を漏らした。