セクハラ告発で団交中に「契約終了」 パート女性が「雇い止め」訴え、会社側は関連否定

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団交とほぼ同タイミングに契約終了

   ユニオンなどによると、会社側は団体交渉の場で「子ども作っちゃうところだったよ」という発言について、「(女性が)その場にいて耳に入っていたと思います。直接言ったことはないということですけども、発言につきましては会社としてはハラスメント行為であると認識しています」と認めた。「もうすぐ射精しそうだよ」などと言われたことについても、「言葉の記憶は少し曖昧ですが、少し表現は違うと思います。近いことは発言していた。(男性の)場を和ませようとする気持ちから、そのような発言をしたと言われたが、セクハラ発言されたということと同様に、会社としてはハラスメント行為であると認識します」とした。

   一方、上司の対応については、不十分とするユニオン側と、問題はなかったとする会社側との間で見方が分かれた。

   こうした中で、会社側は、1回目の団体交渉とほぼ同時期に、女性に対して「雇用契約終了の通知」を送った。通知には「2月15日をもって、期間満了により終了」と書かれている。ユニオン側の抗議に対し、会社側は女性の仕事ぶりに、荷物を破損させるなど「業務遂行上、看過しえない問題行動が散見された」ことが理由だとして、組合加入や団交を理由にしたものではない、と主張した。

   女性は取材に対し、「(ハラスメントを)認めて雇い止めですかね。意味がわからない」と訴え、ユニオン側も「セクハラ告発したことを理由にして雇い止めしたとしか考えられない」と主張。今後も、団体交渉や会社前での抗議活動も検討している。

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