2018年内に放送が予定されているテレビアニメ「ブギーポップは笑わない」騒動について、KADOKAWAは2018年5月28日、公式サイトに「お詫び」を掲載し、アニメ化に際して原作イラストレーターの緒方剛志さんに対して連絡してなかったことを謝罪した。
アニメ化が発表された際、緒方さんは自身への連絡が一切なかったことをツイッターに投稿し、不満を訴えていた。
2か月の沈黙を破り謝罪文掲載
「ブギーポップ」シリーズは人気の高いライトノベルで、原作のイラストは一貫して緒方さんが手がけていた。
アニメ化が発表されるとファンからは期待の声が上がった一方、緒方さんはツイッターに
「僕は一ミリも仕事をさせていただいていない」
「てめー誰だ。一回も見たこともない。家にコピー紙一枚、JPEG一枚来たこともない絵が公式とか言ってて笑う。笑わないのに」
「こんなこと言ったら監督は辞めるんだってさ。めんどくせぇ」(いずれも削除済み)
などと投稿し、アニメ制作を担当するマッドハウス社の公式アカウントに対して話し合いを求めるなど、制作側からの連絡が無かったことへの不満を明らかにしていた。
そうした騒動を受けてか、アニメ版のツイッターアカウントと公式サイトは3月14日から沈黙を続けていたが、5月28日、KADOKAWAがお詫び文を掲載した。
「3月末よりの精細な社内調査の結果、社内の情報伝達ミスによりまして、3月末時点で、KADOKAWAよりイラストレーターである緒方先生に対して、設定素材の一部しか確認に回っていなかったことをご報告申し上げます。また情報伝達フローの規定により、マッドハウス様より、緒方先生へのご返答は行えませんでした」
と、一連の経緯を説明し、4月中旬に緒方氏と話しあい、現在では誤解は解消したと、としている。また、情報伝達フローに関しても見直しを行ったと、再発防止策を取ったことを発表した。しかし、緒方さんが言及した監督の降板については否定した。
緒方さんも「問題も解消」とコメント
このお詫び文には緒方さんもコメントを寄せ、ツイッターの投稿で混乱を招いたことを謝罪し、
「その後4月に編集部、アニメーション部門との打合せをもちまして、今回、私の著作物使用に関する確認と承認のフローが機能していなかったことを認識しました。現在では、その問題も解消されております」
と説明、今後は原作イラストレーターとしてアニメ化を応援するとつづった。