「本当はこの列車に乗れたかもしれないのに...」
「皆様、20秒という時間ばかり気にしていらっしゃるようですが...」。首都圏新都市鉄道の広報担当者は11月17日、J-CASTニュース編集部の取材にそう切り出し、謝罪声明を発表した背景を以下のように説明した。
つくばエクスプレスでは自動列車運転装置(ATO)と呼ばれるシステムを採用しており、発車メロディが発車定刻時間の15秒前に流れるよう設定している。9時44分40秒に出発する列車の発車メロディは、同25秒に流れるはずだが、列車は同20秒に発車。発車メロディや「ドアが閉まります」のアナウンスが発車後に流れるという、奇妙な現象が発生したのだ。
担当者は、
「列車が発車する直前、何のアナウンスもなく突然、扉が閉まってしまいました。また、本当はこの列車に乗れたかもしれないのにタイミングを逸してしまったお客様もいるかもしれません。実際にそうしたお客様がいたか確認できておりませんが、現場の方からすれば、不安になる場面だったと思います」
と謝罪の真意を説明した。
「早発」の事例は、2015年(約1分間)、16年(約30秒)にもあった。15年の事例では、乗客から発車メロディに関する問い合わせがあったという。