日本の鉄道会社が定刻より20秒早く出発(早発)したことを謝罪する声明を発表し、多数の海外メディアが驚きを持って報じている。
「皆様、20秒という時間ばかり気にしていらっしゃるようですが...」。鉄道会社の広報担当者はJ-CASTニュースの取材にそう切り出し、謝罪声明を発表した真意を説明した。
「ニューヨークの乗客は決して聞くことがない謝罪だろう」
謝罪したのは、東京都内と茨城県つくば市を結ぶ「つくばエクスプレス」を運営する首都圏新都市鉄道(東京都千代田区)。南流山駅(千葉県流山市)で2017年11月14日の9時44分頃、下りの列車が定刻より20秒早く発車したとして、「お客様には大変ご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます」と、その日のうちにプレスリリースでお詫びした。
プレスリリースによると、列車は定刻の9時43分40秒、同駅に到着した。出発時刻は9時44分40秒だったが、乗務員が十分に時間を確認しておらず、列車は9時44分20秒に発車した。「この件でお客様からの苦情等はありません」という。
このニュースは国内では一部ネットメディアが紹介した程度だが、「SoraNews24」(日本のネットメディア「ロケットニュース24」の英語版)がこの謝罪を報じると、新聞やテレビなどのマスコミよりもまず、欧米の大手メディアが続々と驚きを持って伝え始めた。
「史上最も反省した20秒だったかもしれない」(ニューヨーク・タイムズ)
「日本の鉄道会社が20秒早く出発して謝罪した」(BBC)
「日本の鉄道会社が謝罪した。ニューヨークの乗客は決して聞くことがない謝罪だろう」(ニューヨーク・ポスト)