日本マクドナルド、原田氏に退職慰労金 赤字の責任とって「辞退すべきだ」の声も

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赤字なのに、「億は下らない」退職金か?

   とはいえ、原田泳幸氏への退職慰労金は自身が辞退しなければ、おそらく支払われる。原田氏が日本マクドナルドに籍を置いたのは11年に及ぶ。上場企業のトップの退職慰労金ともなれば、おそらく1億円は下らないだろう。

   経営コンサルタントの大関暁夫氏は「赤字決算とはいえ、引責辞任するわけではないですから、退職慰労金を辞退するかどうかはわかりませんね」と話す。

   原田氏はデフレ時代にマックを立て直し、好実績を上げた。しかし、「最近の業績や赤字の要因などを考えると、『まったく責任がない』とは言えないのではないでしょうか。あくまで表面的なことでしかいえませんが、常識的にはなかなか受け取りにくい状況にあるのではないかと思います」とし、今後の成り行きに注目する。

   2015年3月9日に発表した日本マクドナルドHDの2月の売上高は、既存店ベースで前年比28.7%減。14年2月以来、13か月連続のマイナス。2ケタ減は8か月連続。1月は全店ベース、既存店ベースとも38.6%減と2001年7月の上場以来、最大のマイナスだったが、これに次ぐ過去2番目の下げ幅だった。

   2月の客数(既存店)は19.1%減、客単価は11.8%減。数字のうえでは、厳しい状況が続いている。これでは赤字から抜け出すにも、まだ時間がかかるかもしれない。 複数のメディアによると、株主総会では、出席した株主の「品質管理」や「業績回復」への質問に、カサノバ社長が2015年12月期の業績見通しを4月中旬に公表することやヘルシーな新商品の発売計画などを明らかにした。

   ただ、株主からは「具体性はなく、表面的な説明で終わった」との不満も漏れていた。

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