日本では湯川さんの殺人を単に「殺害」 英字メディアでは「頭部切断」と残虐さに踏み込むところも

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

右の写真にはひざまづくような恰好、左の写真には頭部

   国内の大半のメディアでも、単に「殺害」と表現されている。ユーチューブで公開されていた動画では、後藤さんが持っているパネルのようなものには2枚の写真が印刷されており、向かって右側の写真には湯川さんがひざまずくような恰好が映し出されている。左側の写真には、頭部が置かれているという凄惨なものだ。

   ここ数か月、イスラム国は外国人を殺害する動画を複数公開している。この様子も単に「殺害」と報じられることがほとんど。米国人のピーター・カシグ氏の殺害について、朝日新聞が14年11月17日に、

「『イスラム国』がカシグ氏とみられる切断された頭部の映像を公表したことを受け、米政府が身元の確認を進めていた」

と報じたのが数少ない例外だとみられる。単なる「殺害」という言葉からは、「頭部切断」という犯行の残忍さは伝わりにくい。

   英字でも「殺害」にあたる「killing」「murder」といった単語を使って報じるメディアが多かったが、さらに踏み込んだ表現をするメディアも散見された。例えば米国のワシントンポスト、英国のガーディアン、オーストラリアのスカイニュースは、湯川さんの遺体の状況を「首が斬り落とされた」を意味する「beheaded」と表現。似たような意味の「decapitated」という単語や、「処刑された(executed)」という表現を使う社もあった。

姉妹サイト