セウォル号船長「下着姿」脱出はなぜか 「海に落下でも泳げる態勢」「一般乗客に紛れ込むため」

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   様々な問題が毎日のように発覚している韓国の旅客船「セウォル号」沈没事故で、イ・ジュンソク船長が大きく傾いた船から救助船に乗り移る映像が新たに公開された。

   多くの人に疑問視されているのは、船長が下着姿で逃げ出していることだ。「いち早く逃げようとしたのでは」「乗客を装ったのでは」といった指摘が上がっているほか、操舵室に女性2人が同乗していたとの報道もあり、様々な憶測を呼んでいる。

乗客の安全より自分が助かることだけを考えている

   映像は2014年4月28日、韓国海洋警察が公開した。

   事故発生から約1時間後、9分45秒にわたって撮影されたもので、真っ先に救助された一等航海士の次に、上着は着ているが下半身はパンツ1枚、靴下も靴もはいていない姿で救助船に乗り移る船長が克明に記録されている。

   4月30日放送の「スッキリ!」(日本テレビ系)では、東海大学海洋学部の山田吉彦教授が、

「(下着に裸足は)落ちた場合にも泳げる態勢。そこまで逃げることを考えて船長は飛び出してきている。乗客の安全より自分が助かることだけを考えているのがこの映像からわかる」

と指摘した。

   同日放送の「いっぷく!」(TBS系)では、JNNソウル支局の久保雄一記者に、船長が下着姿だったことについて話を聞いていた。

   船長は調べに対し「事故発生時は寝室で着替えていた」と供述していたが、久保記者は「事故発生から救出まで十分な時間があった。酒を飲んで寝ていて、慌てて出てきたのでは」などという現地メディアの見方を紹介した。

操舵室に中年の韓国人女性とフィリピン人の女性歌手が?

   韓国メディアの報道では、さらにひどい実態が明らかにされている。

   ニュース専門テレビ局「YTN」のサイトに14年4月28日、「船長が下着を着て脱出…なぜ?」という記事が掲載された。一部の乗組員が救助される直前に制服から私服に着替えたことが明らかになり、船長も乗客のふりをして早く救助されようと服を着替えようとしたが、間に合わず下着姿になってしまった疑惑が浮上している、と書いてある。船長は救助船から降りた後も乗客を装い、応急室で治療を受けて毛布までかけていたそうだ。

   まだ確認はされていないようだが、アジア経済が4月30日に公開した記事では、操舵室には船長のほか、中年の韓国人女性とフィリピン人の女性歌手が一緒にいたと報じられている。操舵室の扉には「統制区域」と書かれていて、関係者以外は立ち入れないはずだ。2人の女性は船長が救助された直後に救出されたという。

   2人の女性の存在と、船長が下着だったことがあいまって、韓国のネットユーザーは「船長はパンツだけはいて何してたの?歌でも歌ってたの?」などと憶測を書き込んでいる。

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