牛丼チェーン売上げ、11月は軒並み前年割れ 安売り戦争に「勝者無し」?

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   牛丼チェーン大手3社の2011年11月の売上げが、大々的なセールを開催したにも関わらず全て前年割れになった。ネットでは客が安売り合戦に飽きてしまったとし、「牛丼安売り戦争終結。つぶし合いの末に勝者無し」「消耗戦の末に共倒れ」などと話題になっている。

   これまでは松屋フーズやゼンショーが年に何度も値引きを敢行し売上げアップに成功。セールが少ない吉野家の1人負け、などと騒がれていた。

客は増えたが、売上げが落ちた

   牛丼チェーンのセールはかつて外食産業の「お祭り」的なイメージがあった。セールの度に行列ができていて、例えば、吉野屋が01年4月に行った時には、通常価格400円の並盛りを250円で販売したところ、来店客数は通常時の3倍になり、全国770店舗中100店で一時は食材が底をついた。

   11年11月には「すき家」が13日間に渡り、通常280円の並盛りを250円で販売。「松屋」は一週間、同280円を240円にした。「吉野家」は8日間、並盛りと大盛りを110円引きし、並盛りは270円で販売した。特盛りは130円引きの500円だった。

   しかし、結果的に11月は既存店ベースで、「すき家」は客数が前年比2.8%増で売上げが1.3%減。「松屋」は客数が同3.3%増で売上げが4.6%減。「吉野家」は客数が5.9%減で売上げが6.4%減になった。客単価が下がったため3社ともに売上げは前年割れした。

   松屋フーズ広報に話を聞くと、セールをしたのに売上げが前年を割ったのかよく分からない、とした上で、牛丼チェーン以外でも11月はセールが行われたことが影響しているのではないかと予想する。そして

「客数は伸びていますし、セールの効果が無くなったということではないと思います。引き続きセールは定期的に行っていくことになります」

と説明する。

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