誘導灯の電源ケーブルに乗り上げる
スカイマークの広報担当では、この規定が出来た理由については「既存の乗り入れ空港とは運用の方法が違うため」と説明。「運用」とは、チェックインから搭乗するまでの一連の流れを指すのだという。さらに、当面、この条項が変わる予定はないという。
また、スカイマークでは、欠航の理由を「機材点検」とのみ説明していたが、この「点検」に至るまでが、実にお粗末なものだった。
国土交通省の航空事業安全室によると、877便はゲートを出発後、誘導路から滑走路に移動する途中で進路を間違え、誘導灯の電源ケーブルに乗り上げた。この影響で、タイヤがこすれたため、点検のためにゲートまで引き返したという。
つまり、乗客からすれば「一度出発したにもかかわらず、パイロットのミスが原因で飛行機から降ろされて欠航になった」という形で、この点も乗客の不満を増幅させたとみられる。