原宿ファッションの読者モデル「きゃりーぱみゅぱみゅ」(きゃりー)さん(18)が歌手としてデビューを果たした。デビューアルバムの一部は、すでに国外でも配信が始まっており、日本人アーティストとしては異例のランクイン。公式動画は170万回以上再生されており、英語のメッセージも多数付けられている。
中田ヤスタカさんがプロデュース
きゃりーさんは原宿から発信されるカジュアルファッションを指す「青文字系」雑誌の読者モデルとしてブレイク。テレビ番組でも「原宿が生んだスター」などとして紹介され、女子高生などから絶大な支持を集めている。ブログにつづられる「(キュートすぎて)キレそう」といった独特の言葉遣いも、「きゃりー語」も人気だ。
きゃりーさんの楽曲は、パフューム(Perfume)を手がけたことで有名な中田ヤスタカさんがプロデュース。2011年に8月17日、ミニアルバム「もしもし原宿」でデビューを果たした。これに先だって、アルバムの収録曲「PONPONPON」が7月20日からiTunes経由で世界23か国で配信されており、国外での人気が際だっている。
「エレクトロニック・チャート」と呼ばれる分野では、日本以外にもフィンランドでランキングの首位を獲得。米国、ベルギー、スウェーデンでも、ベスト10に入った。
ユーチューブ動画は170万回以上再生
また、ユーチューブにアップロードされているミュージックビデオも、現段階で170万回以上再生されている。さらに、コメントが4000件以上寄せられている。ミュージックビデオに、これだけ大量のコメントが付くのも異例だが、その多くが英語によるものだという点も異例だ。
英語のコメントの内容は、
「カワイイ!聴かずにはいられない」
「日本っぽい!!」
「中毒になりそう」
といった、「かわいさ」に共感するものが多い。
8月17日に発売された前出のミニアルバム「もしもし原宿」も、iTunesでは配信開始2時間で総合チャートの2位を獲得。国内での人気も裏付けた形で、レコード会社のワーナー・ミュージック・ジャパンの発表によると、
「国内外問わず話題となっており、取材やライブオファーが殺到している」
という。
この日都内で行われたイベントでも、きゃりーさんは
「目標はワールドツアー!そしてがんばってレディー・ガガさんみたいになりたい」
などと世界進出に向けて意気込んでいた。