「適切な言い回しだと思います」
エクアドルの人たちは、やはり「ガラパゴス化」という言葉に怒りを感じているのか。エクアドルの首都キトにある新聞「エル・コメルシオ」のアンドレア・ロドリゲス記者はJ-CASTニュースの取材に対して、「ガラパゴス化、という言葉は知らなかった」としたうえで、日本の携帯電話事情を表現する意味で使われていることは興味深いと「意外」な反応を見せた。
さらにロドリゲス記者は、「日本のテクノロジーは素晴らしく、当地でも評価されています」とこたえる。一方、携帯電話は「ノキアとサムスンの人気が高い」と話した。
また、エクアドル出身のある女性によると、日本での「ガラパゴス化」の使い方について、
「エクアドル人にとって、さほどネガティブな印象を感じるものではなく、適切な言い回しだと思います」
と言う。生物が独特の進化を遂げ、他の場所とは違うユニークな生態系をもつガラパゴスだからこそ、携帯電話という別の分野で比ゆ的に使われているということであり、表現方法自体に悪意は感じていないようだ。
J-CASTニュースでは在日エクアドル大使館にも取材を申し込み、回答を待っている。