日本自動車メーカーの成長性 中国、ロシア、インド向け次第だ

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「しばらくは各社とも中国での競争が一番大事な力点」

   トヨタの会長でもある張富士夫・日本自動車工業会会長は「しばらくは各社とも中国での競争が一番大事な力点になる。相当な勢いで中国シフトは進むだろう」と述べており、中国市場に向けた熱意は大きい。

   ただ、自動車メーカーの今後は厳しさを増している。トヨタの2009年3月期の営業利益は9年ぶりに減益に転じる見通しで、前期比2~3割減は避けられないとみられている。自動車の世界最大市場で「ドル箱」とも言われた米国では景気後退懸念が日々強まっている。米国経済の不振とドル安に伴い、急速 に進む円高、原材料価格の高騰などが暗い影を落としている。

   国内市場では、若者の車離れなど、市場縮小に対する効果的な解決策は打ち出せないでいる。米国と国内の市場縮小が各社の収益の足かせになるのは必至だ。これを補うには、急成長している新興市場を伸ばすしかなく、しばらくは新興国頼みの経営が続きそうだ。

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