女優の奥菜恵さん(27)の「引退説」が騒動に発展しつつある。スポーツ紙が1面で「引退!」と大々的に報じ、その理由が「業界に疲れた」とされたため、「仕事に不熱心だ」といった批判めいた声が噴出していた。だが、事務所に話を聞いてみると、「引退」とは断言できない状況のようなのだ。
周囲に「業界に疲れた」と漏らしていた
スポーツ報知の記事が騒動の発端となった
「引退説」は2007年5月30日、スポーツ報知が1面トップで報じたもの。同紙では、奥菜さんが04年2月に、サイバーエージェントの藤田晋社長(34)と結婚したが、奥菜さんが舞台との共演者との浮気が指摘された後に、結婚生活はわずか1年半で破たんしたことなどを紹介。奥菜さんの近況を「演技よりもスキャンダルの方に話題が集まっていた」とした。さらに、奥菜さんは周囲に「業界に疲れた」などと漏らしていたといい、これが各所での批判を読んだ。例えば、J-CASTニュースの「ワイドショーウォッチ」でも既報のとおり、ワイドショーでは
「もともと一生懸命仕事をしようというタイプではなかった」
「誰だって仕事で疲れている」
などと厳しいコメントが続いた。
そんな中、奥菜さん自身が「引退説」を否定してみせた。5月31日朝に放送されたフジテレビの情報番組「めざましテレビ」が奥菜さんとのコンタクトに成功したもので、奥菜さんは以下のコメントを寄せた。
「4月末で事務所を辞めさせていただいたのですが、今回の報道についてはニュースを見て初めて知って驚きました。疲れたから引退するという相談を誰かにしたという事実もありません。自分の言葉ではありません。引退宣言もしていません」
「『引退宣言』なんてしていません」
奥菜さんが所属していた事務所「パーフィットプロダクション」では、J-CASTニュースの取材に応じ、4月末で契約が終了していたことを認めた。書面での契約上は4月末だが、奥菜さんが出演している映画「シャッター」(08年春公開)の撮影が長引いたことから、実質的なマネージメントは5月27日まで続いていた。
同社担当者も「めざましテレビ」の奥菜さんの発言と同趣旨の説明をした。
「『引退宣言』なんてしていません。彼女が言っていたのは、『一度リセットして、まっさらの状態で、この先自分がやることを考えたい』ということです。『移籍は?独立は?』と聞ききましたが、いずれも否定していました。この先のことは、本当に決まっていないんです」
「引退説」については、同社担当者がこの会話の中で、奥菜さんに「引退は?」と尋ねたところ「それも含めて考えたい」という答えが返ってきたことが発端のようだ。真相は「引退宣言」とまではいかず、「しばらく休養宣言」といったところのようだ。