台風15号の強風でゴルフ練習場の鉄骨がネットごと倒壊し、周辺の住宅が被害を受けた千葉・市原市の事故で、ゴルフ練習場側が「自然災害だから修繕費は支払わない」と住人に通知したことがわかった。住人たちが怒るまいことか。
住人は早急な鉄骨の除去や壊れた家屋の修復、その間の生活のケアを求め、ゴルフ練習場のオーナーは「できるだけのことはする」と語っていたが、一変して弁護士を通じて電話でこんな通知してきたという。
「自然災害なので、法的に責任はないという立場でやらせていただく。住宅の修繕費は負担しない。みなさん、火災保険に入っておられるようですから、自分の火災保険の中で処理してください」
住人側が弁護士を立てて争うと反論すると、「負けたら、弁護士料を払って損をするようなことになりかねませんよ」と捨て台詞だったという。
市原市は早急な鉄柱撤去を求めているが・・・
市原市は、鉄骨の下敷きで全壊・半壊した住人には、アパートを無料で1年間提供することを決めたが、鉄骨の除去などについては、練習場側が「責任をもってと、お願いすることにしています」としている。しかし、オーナーは鉄柱撤去の業者もまだ契約していないという。
菅野朋子(弁護士)「原則はゴルフ練習場が賠償責任を負いますが、過失がないと証明できれば、責任を負わないで済みます。防風対策などが十分だったかどうかがポイントになります」
司会の羽鳥慎一「住民としたら、修繕費は払いませんと言われたら、ちょっと待ってよとなりますよねえ」
高木美保(テレント)「こういうことを、被害者に決めつけて言ってしまうというのは、世知辛いんじゃないの。弁護士を立てて負けたら損すると言うのは、言い過ぎですよ」
過去にないような強風が予報されていたのに、このゴルフ場はネットをたたむこともしなかったようだ。