「おい、ルール守れよ!」報道陣から質問者に怒号 高市氏会見で終了間際にヤジ...現場で何が起きたのか

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   自民党の高市早苗衆院議員が2021年9月8日に国会内で記者会見し、総裁選(2021年9月17日告示、29日投開票)への出馬を正式に表明した。記者会見は約1時間50分にわたって開かれ、そのうち政策について説明する冒頭発言に48分を費やした。

   高市氏が言及した政策は多岐にわたったが、記者の質問を含めて最後まで話題に出なかったのが森友学園をめぐる再調査の問題だ。司会者が会見を終了しようとする中、質問の順番が回ってこなかったフリーの記者が「安倍さんの疑惑に触れないのは忖度しているせいですか?」などとヤジを飛ばす形で問題について質問。高市氏は「裁判中の案件については、お答えは差し控えさせていただくが、ただ、再発防止にはしっかりと取り組んでいく」などと応じた。

  • 記者会見を開いて自民党総裁選への出馬を表明する高市早苗衆院議員
    記者会見を開いて自民党総裁選への出馬を表明する高市早苗衆院議員
  • 記者会見場に入る高市早苗衆院議員
    記者会見場に入る高市早苗衆院議員
  • 記者会見を開いて自民党総裁選への出馬を表明する高市早苗衆院議員
  • 記者会見場に入る高市早苗衆院議員

質疑応答を打ち切ろうとした時に「森友再調査について一言!」

   森友学園の再調査問題では、すでに立候補を表明している岸田文雄氏が9月2日のBS-TBSの番組で「さらなる説明をしないといけない」と前向きな姿勢を示していたが、7日になって記者団に対して「再調査は考えていない」と発言。態度を一変させたとして波紋を広げていた。

   高市氏は記者会見で、「日本経済強靱化計画」と題して、物価安定目標2%達成まではプライマリーバランス(PB)規律を凍結して戦略的投資に対する財政出動を行うことを掲げたほか、重症者を極小化するコロナ対策、経済安全保障、国防力の強化、NHK改革、省庁再編などについて意欲を示した。

   異変があったのは会見の終盤。高市氏に次の予定があることを理由に、司会者が質疑応答を打ち切ろうとすると、指名されなかったフリー記者が

「森友再調査について一言! 赤木ファイルの公開、森友事件の再調査するんですか? 一言答えてください! 岸田さんはしないって言ってますが。安倍さんの疑惑に触れないのは忖度しているせいですか? 一言お願いします! 聞こえてるんでしょ? 一言!」

などと大声をあげ、別の記者からは

「おい、ルール守れよ!」

という怒号も飛んだ。

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