日大アメフト薬物事件 大学調査で発見から届け出まで11日間、識者「あり得ない隠ぺい体質」

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   日大アメフト部の寮から覚醒剤と乾燥大麻が見つかった問題で、8月5日(2023年)にアメフト部の北畠成文容疑者(21)が逮捕された。しかし、この件では事件の成り行きに不自然な点が多い。現場で一体何が起きていたのか、今日7日の「モーニングショー」は専門家に詳しい話を聞いた。

  • 部員逮捕を知らせる日本大学サイト
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弁護士「『犯人隠避』『証拠隠滅』を疑われる可能性」

   コトの起こりは7月初旬。日大の林真理子理事長に対し保護者を名乗る人物から「アメフト部の部員が大麻を吸っているかもしれない」と情報提供があった。大麻使用については、去年の春以降複数回情報提供があったという。7月6日には日大が調査を行い、北畠容疑者のベッド備え付けの収納ボックスから植物片と錠剤が発見された。

   それから11日間、表面上は何の動きも見られなかった。しかし、7月18日に日本アメフト協会に告発文が届き、その夜に日大は警察に連絡。20日未明に植物片と錠剤が差し押さえられた。鑑定でこれらの物質は覚醒剤と大麻と判明したが、結果は日大側に伝えられなかった。

   8月2日、林真理子理事長は「薬物は一切確認されていないと聞いています。私どもも調査を進めておりますが、何か分かりましたら何の隠し立てもせずお話いたします」とコメント。しかし、翌3日に寮に家宅捜査が入り、5日には北畠容疑者が逮捕された。日大関係者によると「林理事長は知っていて隠すということが損だとわかっている。情報が上がっていなかった可能性は高い」という。

   薬物らしきものが発見されてから届出までの11日間の空白に何が起きていたのか。

   「大規模校の対応としてはあり得ない隠蔽体質。どこかで情報の目詰まりが起きている可能性」(大学ジャーナリスト・石渡嶺司さん)

   「大麻の反応は1-2週間程度で消える。日大側の協議内容次第で『犯人隠避』『証拠隠滅』を疑われる可能性もある」(亀井正貴弁護士)

   石原良純(気象予報士・タレント)「風通しが悪いなと感じます。林さんは知らなかったんじゃないか。知らないで済むのかという話にはなりますが」

   山口真由(信州大学特任教授)「アメフト協会に告発文が届かなかったら、警察にすら届けていなかったんじゃないかと疑問を感じる。適正に対処すれば大学の問題ではなく個人の問題。どうしてこんなことになったんだろう」

   石渡さん「本来は学長か体育会系を統括する副学長がメディア対応しておくべき事案だった。理事長が出てくるのは最後の最後」

(みっちゃん)

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