東海道線事故、「命ないな」「酸素がなくなる...」2時間缶詰め乗客が語った恐怖(めざまし8)

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   「JR東海道線の電車が電柱に衝突。15万人に影響が出ました」と、7日(2023年8月)の「めざまし8」で、小室瑛莉子アナが伝えた。西岡孝洋アナは「各地で花火大会が行われ、多くの人で混雑する中、起きた事故。乗客は停電した電車内におよそ2時間、缶詰め状態でした。車内では『ドアを開けないで』とアナウンスがあるなど、混乱した車内の様子を取材しました」と続けた。

  • JRの対応は万全だったのか…(写真はイメージ)
    JRの対応は万全だったのか…(写真はイメージ)
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「子どもは髪も服も汗でビショビショ」

   5日午後9時半ころ、神奈川県鎌倉市のJR大船駅近くで起こったこの事故。直後に乗客が撮影した車内の映像には、薄暗い中で「何かぶつかりましたね」「車かなんかがぶつかったんだ」と話す乗客の声と子どもの泣き声が。事故の影響で冷房が止まり蒸し風呂状態になった中、乗客たちは閉じ込められることになった。

   事故車両に居合わせた男性は番組の取材に対し、「『ドドンドン』と言う感じで2回ほど衝撃が起きて、それと同時に社内の照明が消えて非常灯に切り替わり、『緊急停止します』というアナウンスが流れて。命はないなという危機感を覚えました」。

   別の乗客女性は「窓を開けていても車内がすごく暑くて。閉じ込められて、出られなくなった瞬間、本当に怖かった。このまま酸素がなくなるんじゃないかと、怖くて手が震えました」と話した。

   また、1歳と4歳の子どもと共に車内に閉じ込められた男性は「(子どもの)髪の毛がシャワーを浴びたみたいにビショビショになって。服も全部汗でビショビショ。エアコンの切れた部屋に夜帰って玄関を開けたときの感じ。あの状態でエアコンをつけずにずっといる感じです。このままここにいたらまずいなと(思った)」と振り返った。

   日付が変わった午前0時過ぎ、ようやく外へと避難誘導が始まったというが、JR大船駅で待っていたのは、タクシー乗り場の帰宅困難者の大行列。影響は夜が明けても続いた。

   事故当時の「ドアを開けないで」「線路に降りないで」という車内アナウンスについて鉄道ジャーナリストの梅原淳氏は「換気能力が低下し、酸欠状態の車内では、窓を開けるだけでは寒気不足。安全を早くに確認し、ドアを開ける必要があったのではないか」と指摘。  

   これについて風間晋(フジテレビ解説委員)は「車両の床と線路の高低差は優に1メートルはある。そういう意味では、深夜にドアを開けるというのは本当に難しい判断。とにかく全部の窓を全開にするのが優先であって、ドアを開けるのは最後の手段かなという気がする」と意見した。

(ピノコ)

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