怖い!脳に出る「熱中症後遺症」真っすぐ立てない、呑み込めない...玉川徹「治っても危ない」

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   けさ3日(2023年8月)の『モーニングショー』の「羽鳥パネル」コーナーは熱中症を特集した。東京・板橋区で暮らす70代女性はこれまでエアコンなしで暮らしていたが、暑さに耐えられずついに購入、きのうの段階ではまだ工事待ちだった。その室温を測ってみると32.6度あったが、女性は「25度くらいだと思っていた」と驚く。洗面器に氷水を入れ、サーキュレーターで冷たい風を送ってしのいでいる。

   司会の羽鳥慎一「7月24日からの1週間で熱中症とみられる症状で救急搬送された人の数が全国で1万1765人で、去年の1.8倍だということです。山形・米沢市では女子中学生が部活からの帰宅途中に意識不明となり、路上で倒れているのを発見され、救急搬送されましたが、その日に亡くなりました」

   帝京大学・救急救命センター長の三宅康史教授は「暑さに強い若者で、しかも鍛えているわけです。学校側も部活の時間を朝に早め、20分おきに水を与えているなど十分ケアしていました。亡くなるほどのことではなかったのかもしれませんが、倒れてから発見されるまで時間があったのが一因かもしれません」と話す。

   玉川徹(テレビ朝日元社員)「映像を見て、年を取るのが怖いと思いましたね。暑さを感じないというのは、体のセンサーが弱まっているということ。熱中症にかかっても、治ったら大丈夫だと思っていたら、後遺症もあるというんですから、怖いです」

   三宅教授「重症の熱中症の場合、次の日に退院して帰れることはまずありません。1カ月入院して、施設に移送する場合がほとんど。熱中症の後遺症は脳に出ることが多く、認知障害や小脳障害。たとえば、真っすぐ立てない、茶碗を握る強さが認識できない、呑み込みがうまくできないなどです」

  • 知らない間に……
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知らない間に重症化「ジワジワ熱中症」

   羽鳥はさらに「『じわじわ熱中症』という静かに進行していく熱中症もあります」「暑い日の屋内でゆっくり進行するため気づきにくく、対応が遅れやすいそうです。命にかかわることもあり、高齢者は注意が必要ということです。高齢者はもともと体内の水分が少なく、センサーとして喉の渇きを感じる『口渇中枢』と、暑さを感じる『温度センサー』が衰えるということです」と説明した。

   三宅教授は「ぬるいお風呂に入って追い炊きで温めていくと、かなり暑い温度でも入っていられるのと同様に、室内の気温が徐々に上がっていくと暑さに気づきにくくなります。それによって熱中症を重症化させてしまうのです」と解説した。

(バルバス)

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