中国で増加中「専業子ども」ってなに?就職口ない大卒が家事やって親から給料...「羽鳥パネル」で解説

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   けさ2日(2023年8月)の『モーニングショー』で、「コロナ後の中国の政治と経済に今、異変が起きています。政治では突然、外相が姿を消しました。経済では若者の5人に1人が失業です。そして"専業子ども"と呼ばれる、実家で家事を手伝い親から給料をもらうという若者が増えています」と、司会の羽鳥慎一がパネル解説した。

   外相の秦剛氏が突然解任されたことについて、羽鳥は「理由は2つ出ています。1つは香港のテレビの女性キャスターとの不倫が原因なのではないかというもの。もう1つは権力闘争説で、中国外務省内の権力闘争ではないかと言われています」と説明した。

   ゲスト解説の富坂聰・拓殖大学海外事情研究所教授は「何が起きているか難しいが、そもそも上からのごり押しで抜擢された人物なので、単なる女性問題とは考えにくい」と話す。

  • 経済格差が拡大
    経済格差が拡大
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25歳の女性は月8万円

   羽鳥「経済も減速しています、ゼロコロナ後のGDPは1‐3月期で2.2%、4‐6月期は0.8%と減速。輸出も前年同月比で8.3%減となっています」「就職難も進んでいて、16~24歳の若者の失業率は年々上がってきていて、この6月には21・3%。過去最悪だということです。中国の専門家は『親に頼って暮らす非学生の1600万人をこの統計に含めると失業率は46.5%になる』と言っています」

   学生の間では卒業式にSNSでゾンビスタイルになるのが流行しており、「卒業は死と同じ」という書き込みもあるという。富坂教授は「若者の失業は今の中国のアキレス腱。大卒者を作りすぎたのが原因で、求人そのものはあるが、マッチングができていません。田舎では人手不足なのに、大卒者はホワイトカラー志向が強く、なり手がいない状態です」という。

   羽鳥は続けて「その結果どうなっているかというと、"専業子ども"の増加です」と言う。専業主婦ならぬ専業子どもは、実家で親と同居し、親から給料をもらっている。25歳の女性は朝6時に起きて朝食の支度、働いている母に昼食を届け、買い物などをして、親から月給として8万円をもらっているという。

   浜田敬子(「AERA」元編集長)「「中国版の就職氷河期ですね」

(バルバス)

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