【らんまん】許しを請う万太郎、徹底的に許さない田邊教授 SNS「どっちも正論、どっちも人間」

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   NHKの朝ドラ「らんまん」8月1日(2023年)放送回。東京大学の理学部は帝国大学理科大学と改められ、田邊(要潤)がその初代教頭に就任した。田邊教授は万太郎(神木隆之介)の書いたムジナモ発見の論文に、自身の名前が掲載されていないことに激怒。万太郎は、大窪(今野浩喜)の協力を得ながら、田邊との共著として書き直す。しかし田邊の怒りは静まることなく、万太郎の東大出入り禁止は解かれることはなかった。(ネタバレあり)

  • NHK「らんまん」公式サイトより
    NHK「らんまん」公式サイトより
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万太郎も少し胡坐をかいていたか...

   落ち込む万太郎は、もう一度、田邊宅へと謝罪しに向かう。玄関先で話をする2人の場面。万太郎は心を込めて許しを請うが、教授は頷かない。徹底的に許さないというのは、すでに振り上げた拳の落としどころがみつからないのでしょうね。

   田邊教授の怒りの気持ちもわかるのだが、万太郎の新種発見にのっかって世界に名をあげようとしたのは教授である。しかし思い通りにならないと激怒しているのだ。邪魔な万太郎を排除して、自由になったというけど、そうであろうか。感情をぶつけて一時的に爽快なだけであろう。地位も名誉もある田邊教授に足らないもの、また田邊自身も欲しいものを万太郎が持っている限りは、「呪縛」から解かれることはない。そのことを田邊教授も実は知っているのだ。このことに気づいているから現実が辛い。名誉欲でがんじがらめになっている田邊教授には、万太郎を思いのままに手に入れることでしか、心が満たされることはない。

   一方、万太郎は、田邊教授のおかげで東大で田邊教授の集めた資料を利用して研究ができていることに、少し胡坐かいていた。泥棒教授のもとで情報を泥棒して逆鱗に触れた万太郎。泥棒同士がもめているというのも哀れな話である。図鑑を作る話は教授が万太郎から強奪ではないか。

   ネットでは「田邊教授の悪印象がここまで来たらちょっと辛い」「田邊教授のプライドは高く心の傷は深く」「どっちも正論 どっちも人間」「万太郎を出禁にしたことで、植物学教室の痛手はデカいはず」などの投稿があった。

   しかし、この2人が相反しあって、植物学会にはひとつもいいことがない。万太郎が寄り添ってきているのだから田邊教授に受け入れてほしいが、そう簡単にはいかなそうだ。

(Y・U)

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