大型の台風6号が沖縄に接近した31日(2023年7月)、飛行機が欠航となり、夏休み中の観光客が帰れずに閉じ込められた格好に。台風は6日ころまで沖縄付近に停滞する予測もあり、1日のZIP!が大混乱する現地観光客の表情を伝えた。
6日ごろまで沖縄北部に停滞か
31日の那覇空港の「欠航便のお知らせ」には、「東京/羽田 12;35 欠航」をはじめ、近くの島への欠航情報がズラリ。観光客の行列ができた。
女性の観光客は「午後3時台の飛行機を前倒しして」。男性観光客は「欠航になったので、朝早くホテルを出て、朝はたいへんでした」。
台風6号は昨日、「強い勢力」から、「非常に強い勢力」に発達した。
全日空は明後日3日までの「那覇・宮古・石垣空港発着便は全便欠航」。日本航空グループも、明日2日まで、「沖縄県内の各空港、奄美大島など発着する全便欠航」を決めた。明後日の運航については、「気象状況により検討」としている。
親子3人で沖縄に来た家族は「31日夕方の便で東京に帰るはずだったんですが、欠航で3日に変更。主人も私も明日から仕事だったのに迷惑かけてる」「3泊4日の予定が、6泊7日になるので(料金は)単純に倍ですよね」。「早く過ぎて、飛行機飛ぶことを祈るばかり」
一方で、ホテルはキャンセルが相次いだ。ホテルの支配人は「プール周りの機材を全部館内にしまい込まなくては」「先週金曜から約280室(約500万円分の売り上げ)がキャンセルされました」「週末まで影響があるのか、非常に心配」だという。
台風6号は、午前7時現在、沖縄本島の南にあり、中心気圧935hPa、最大風速45m/sで、北西へ時速約20キロで接近中だ。
きょうの最大瞬間風速は、沖縄で60メートル(家屋が崩壊する恐れ)、奄美で35メートル。
今後は「ゆっくりとした速度で」「沖縄の周辺に居座る」との予測が出ている。
4日未明に北東に進路を変え、6日(日曜)ころまで、沖縄北部に停滞する予想となっている。
(栄)