なでしこジャパン、格上スペイン4-0撃破 池田監督が明かす「ボール支配率21%」と強さの関係(ZIP!)

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   新生「なでしこジャパン」が強い。31日に格上(FIFAランク6位)のスペインを4-0で初めて撃破するなど、予選リーグ3連勝(無失点、トータル11-0)でトップ通過、「12年前のW杯制覇再び」の勢いだ。1日(2023年8月)の「ZIP!」が、強さのワケを伝えた。

  • スペイン戦の結果を伝えるJFA公式サイト
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宮澤ひなた選手、今大会4ゴール

   史上初めて、なでしこジャパン(現在FIFAランク11位)がW杯を制覇したのは、2011年だった。ニュージーランドで行われている、今回の予選リーグでは、第1戦のザンビアを5-0で下し、第2戦のコスタリカを2-0。昨日のスペインは、これまで「1分け3敗」で、勝ったことがなかった。

   初勝利のキーウーマンとなったのが、MFの宮澤ひなた選手(23)。前半12分に、クロスパスに反応して飛び出し、敵のバックス3選手を振り切ったうえで、最後は冷静に左足で、ゴール左隅にゴロで決めた。宮澤選手は、今大会3ゴール目だ。

   同29分には、その宮澤からパスを受けたFWの植木理子(24)が、右足でゴール。さらに同40分には、スペインのパスを中央付近でインターセプトしたボールが再び、右側から駆け上がった宮澤へ。敵の3人のバックスを振り切って、左上隅に3点目を決めた。

   宮澤としては今大会4ゴール目、今大会の得点ランキングの単独トップだ。

   試合は、日本が後半37分にも田中美南選手が決めて、4-0で日本が勝利。予選リーグで、日本の無失点通過が決まった。

   宮澤選手(23)は、なでしこジャパンがW杯を初制覇した12年前は、小学生だった。そのヘアバンドは、当時の川澄奈穂美選手に憧れて、つけたものだ。

   試合後、宮澤選手は、「全勝でグループステージ突破できたのは、すごくうれしい。チームとしてもすごくいいモチベーションのまま、次に向かえる」

   日本は決勝リーグで、ノルウエー(ランク12位)とベスト8をかけて闘う。

   新生「なでしこジャパン」の強さの秘密はどこにあるのか?

   昨日のスペイン戦で、日本のボールの支配率はわずか「21%」だった。何と7割はスペインがボールを確保していた。シュート本数は、「日本8本、スペイン10本」。

   日本は「(スペインに)押し込まれる時間が長くなる分、(相手のDFラインの)裏にスペースが空くと思っていた」(池田監督)。この作戦がまんまと当たり、前半は3本のシュートがすべて決まり、3-0と突き放した。

(栄)

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