ビッグモーター、街路樹枯れ死問題 玉川徹「追い込まれた現場の社員がかわいそう」

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   保険金不正請求など多くの問題で揺れるビッグモーター。店舗周辺で街路樹や植木が不自然に枯れている問題では、除草剤を撒くなど実際の作業にあたった元社員が実情を明かした。今日31日(2023年7月)の「モーニングショー」はこの問題を大きく取り上げ、専門家に詳しい話を聞いた。

  • 街路樹の原状回復を伝えるビッグモーター公式サイト
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弁護士「末端社員や指示者が器物損壊罪に問われる可能性も」

   番組がビッグモーター店舗前を取材すると、等間隔に並ぶはずの街路樹が、ビッグモーター店舗前だけ不自然に無くなっている。佐賀大和店前では11本の街路樹が枯れたことで、県が調査を開始している。Googleストリートビューをみると、2017年頃まで植えられていた街路樹が2018年には葉や枝がほとんどない状態となっている。東京都や群馬県でも同様の事態が起きていて、調査を行ったり被害届を出したりなど対応を行っている。

   ビッグモーターの和泉伸二社長は先週火曜日「甘い認識で除草剤をまいて影響を与えてしまったことはあると思う。10年くらい前の話だと思う。現時点ではそういった指導はしていません」としているが、作業にあたった元社員は「2年前にまいた。5リットルくらいの除草剤を2つ買っていた」と証言。時期のズレについて会社側は「現在、事実関係を確認しております」と回答。さらに土壌の入れ替えや植樹などの手続きをすると発表している。

   亀井正貴(弁護士)「10年前に除草を認識しているので、目的も認識していたと思う。現場の人間は『上からの指示で』といっている。主張と供述内容がコロコロ変わると信用性を疑わせる。曖昧なところがあれば『調査中』と対応すべき」

   除草剤は月に1回の幹部視察である「環境整備」対応でまかれていた。元社員は「草一本でもあると環境整備の点数が引かれる。草むしりを楽にするためにやっていた」と証言。環境整備は「床をなめられるくらいまで」を目指しているという。さらに、3ヶ月に一度前副社長らが行う店舗チェックは「ロイヤル」と呼ばれ、ご機嫌次第の鶴の一声でクビが飛ぶ恐怖の点検となっていたという。

   亀井弁護士「不必要な細かい指示はパワハラにあたる。労働基準法違反が満載で、労務管理の体をなしていない」

   街路樹問題では誰が罪に問われるのか。亀井弁護士は「末端社員や指示した人が器物損壊罪に問われる可能性があるが、枯れた時期の特定など非常に手間のかかる捜査になる」と語る。

   山口真由(信州大学特任教授)「会社の統治体制が本質的な悪であって、それをどうやって責任追及していくか。株式売却で他の株主の元で再生するプランを出すのが良いのでは」

   玉川徹(テレビ朝日報道局員)「『現場の末端社員が勝手にやって枯れた。幹部は知らなかった』となりがち。追い込まれた現場の社員はかわいそう。幹部の指示があったかどうか」

(みっちゃん)

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