NHKの大河ドラマ「どうする家康」7月30日(2023年)放送回。信長が討たれたという衝撃的な知らせが家康(松本潤)に飛び込んでくる。明智光秀(酒向芳)は家康の首まで獲るよう、臣下だけではなく、浪人から村人まであらゆる者に命令する。家康は岡崎へ帰還するために家臣団とともに逃亡するが、服部半蔵(山田孝之)は、故郷である伊賀を抜けるべきだと進言する。(ネタバレあり)
長老・百地丹波(嶋田久作)の風貌にインパクト
追手を欺くため、酒井忠次(大森南朋)、石川数正(松重豊)らと別れた家康は、伊賀の難所へと入っていくが、道中で謎の伊賀者達に捕らわれてしまった。家康の前に登場したのは伊賀国の長老・百地丹波(嶋田久作)。その風貌だけでも一度見たら忘れられないインパクトだ。嶋田さん、この人特有の得体のしれない不気味さで、場が凍り付いた。
信長を憎む伊賀国の長として、家康の首を獲ろうとデッカイ刀をふりかざしたところへ、誰が登場したのかと思ったら、なんとあのイカサマ師の本多正信(松山ケンイチ)ではないか。したたかな策士で家康への裏切りが露呈したが、家康は追放しただけで、処断しなかった。この家康のピンチに追い打ちをかけるのかと思わせたのだが、百地と家康の間に入って、「信長の首がみつからない」という噂をネタに2人の駆け引きをもちかける。
この急場で、家康は正信との再会。家康はいったい何を想ったであろうか。縁があって一度は一緒に過ごした仲であり、家康が正信を信頼していたのは間違いない。正信の問いかけに対して、阿吽の呼吸で反応する家康。2人だけにしかわからない絆が見えた。信長の首がみつからないために明智は狙われるというネタで、最終的には百地との駆け引きに勝利した。もうひとつ言えるとするなら、百地のじい様が家康を生かす方が得策と考えたのは、「恩を売れ」という家康の目ヂカラが違ったからなのかもしれない。この冷や汗をかいた家康ピンチの場面では「2人の思惑を見抜いてなお乗っかる百地さん凄かった」「めっちゃ慧眼ジジイや」「多羅尾とか百地とか...忍び好きにはたまらない」などSNSでも反応。
正信が帰ってきた。この後家康一派にジョインしていよいよ天下取りへと近づいてきた。ムロ秀吉がギラギラしているのが端々で見えているし、今後の展開がますます楽しみである。
(Y・U)