エンゼルスの大谷翔平選手(29)は、先週末に「メジャー初の完封勝利」に加え、「3打席連続本塁打」を放つなど大活躍だったが、一方で、脇腹などのケイレンで「2試合連続途中交代」となるなど、波乱含みだった。31日(2023年7月)の「ZIP!」が伝えた。
ネビン監督「大丈夫。彼はアイアンマン」
ア・リーグのワイルドカード争いは昨日(日本時間30日)現在、トップのレイズを3ゲーム差で、アストロズ、ブルージェイズが追い、この3チームがプレーオフ出場圏内にある。これに続いて4位レッド・ソックスが2.5ゲーム差、5位ヤンキースが3.5ゲーム差、そして6位のエンゼルスは5ゲーム差となっている。
31日未明(日本時間)のブルージェイズ戦は、「圏内」に迫るためにも、負けられない戦いだった。第2打席にレフト前に流し打ちで、4試合連続安打となった。その後は2回も「申告敬遠」で勝負してもらえなかった。申告敬遠はメジャー最多タイの12個目。それでも、エンゼルスは延長10回に勝ち越し本塁打で、3-2と連敗はストップした。
先週末の大谷は大活躍の一方で、身体が悲鳴を上げた。
金曜日28日のダブルヘッダーのタイガース戦第1試合では、メジャー6年目で初めての完封勝利。その45分後に開始された第2試合では、左翼スタンドに3試合ぶりの37号ホームラン。続いて中堅右に38号の連続ホームランを放った。
張り切りすぎ(?)がたたったのか、本塁打のスイング直後に大谷は、バットを置きながら、痛そうに左わき腹に手をやった。「左わき腹けいれん」で途中交代。
今シーズンの大谷の欠場はわずか2試合だ。一昨日29日のブルージェイズ戦では、周囲の心配をよそに、「2番・指名打者」でスタメン出場した。その第1打席でいきなり、右翼席へ、試合をまたいだ「3打席連続」の39号ホームランを放り込んだ。
しかし、今度は「両ふくらはぎのけいれん」で、2日連続の途中交代となった。
昨日30日の試合前、ネビン監督(52)は、大谷の体調について、「メディカルスタッフに診てもらったし。大谷本人も大丈夫だと言っていた」「彼はアイアンマン(鉄人)だ」
大谷は、ブルージェイズ戦にフル出場したが、チームは1-6で敗れた。この試合で、3番のウォード選手が、顔面に死球を受け、血を流して退場した。
(栄)