主演の鈴木京香が体調不良で降板し、若村麻由美が代役をつとめることになった少々いわく付きのドラマ「この素晴らしき世界」。大河ドラマ「麒麟がくる」で、沢尻エリカの代役をつとめた川口春奈のように、若村もこのドラマをきっかけに、再び主演女優へと返り咲くのでは、という期待を込めつつ拝見した。
物語は、平凡な主婦が、失踪した大女優に顔が似ているということで、なりすましながら二重生活を強いられるコメディタッチのドラマ。スーパーでパートする平凡な主婦と、なりすまし大女優を巧みに演じ分けている。
ちなみに、若村は、今期、「初恋、ざらり」(テレビ朝日)にも出演。こちらは軽度の知的障害を持つ娘(小野花梨)を育てたシングルマザーといった役柄だが、水商売(?)系の男にだらしない派手な毒親をこれまた見事に演じている。さすが仲代達也の愛弟子、「無名塾」出身は伊達じゃない。
脚本の「烏丸マル太」って誰?
それはともかく、このドラマでもうひとつ気になるのが、脚本の「烏丸マル太」だ。初めて見る名前なので、有名脚本家のペンネームではないか、とまことしやかに囁かれている。いまのところ、三谷幸喜か、「烏丸」=京都ということで、京都出身で、現在、2分間のタイムリープ映画「リバー、流されないでよ」で話題のヨーロッパ企画主宰・脚本の上田誠あたりが有力候補。だとしたら、なぜペンネームなのか、気になる。
小田和正のさわやかなハイトーンボイスも健在のテーマソング「what's your message ?」が心地いい。(フジテレビ系木曜よる10時)
(くろうさぎ)