札幌の「殺人首切り事件」で逮捕された田村瑠奈容疑者(29)と父親の精神科医・田村修容疑者(59)、パートの母親・浩子容疑者(60)の親子3人の関係はなんとも不可解だ。共犯なのか、娘の犯行の尻ぬぐいなのか、けさ26日の『モーニングショー』が推測した。
父親の親族は「溺愛も溺愛、ひどいんだ。精神科医として、患者には神様みたいな人だったそうだが、子供には生ぬるい溺愛でした」と一家の親子関係を語る。現地で取材している記者は、母親が逮捕された理由を「切断された頭部が、一家が暮らす自宅で発見され、頭部の存在を認識していた母親にも逮捕要因があったのではないか」と話した。
娘を止めない父親
被害者の男性と娘の接点についてもわかってきた。北海道新聞デジタルは「捜査関係者によると娘と被害者は今年に入って知り合い、娘が暴行を受けトラブルになっていた」と報じている。その報復だったのか。
犯罪心理学者の出口保行氏は「どの段階から両親はこの問題にかかわったのか。犯行前に関わったら、普通は娘の行動を止める。犯行後なら自首を勧めるのが普通。親の行動として常軌を逸しています。いびつな家庭環境が想像される」と分析する。
出口氏は「社会的手続きだけでは恨み、負の感情が晴らしきれないということが背景にあったのではないか」と話し、テレビ朝日報道局の玉川徹は「単なる恨みを晴らすだけではなく、何かを守るということもあったのではないか」と推理した。
(バルバス)