25日(2023年7月)の「めざまし8」は、24日に急展開を迎えた札幌・すすきののホテルで頭部を切断された遺体が見つかった事件について報じた。西岡孝洋キャスターが「きのう逮捕(死体損壊、死体領得、死体遺棄の疑い)されたのは札幌市内に住む29歳の女と、その父で医師の男でした。最新情報で、昨日の家宅捜索で人の頭部が見つかり、警察は被害男性のものと見て捜査をしています」と伝えた。
「息子も(娘を)頭から怒ることは一切なかった」
番組は、女の祖父を電話取材した。
この電話で初めて事件について知ったといい、ショックを受けながらも取材に応じた祖父。29歳女については「孫はどっちかというと人づきあいの悪いやつだ。自分の意思に合わなかったら拒否するほうだから。もうあんたたちとは付き合わんとかさ。わしもだいぶ怒られたけど」「高校の途中まで行ったんだけど行けなくなっちゃって」。
また、女と精神科医である父親の親子関係については「息子も奥さんも(娘を)頭から怒ることは一切ない。俺に言わせたら歯がゆい時が初めはあったけども、だんだん落ち着いてきたらそういう育て方もあるのかなあという風に思うようになったんだけど」などと話した。
スタジオで解説した元警視庁刑事の吉川祐二氏は「親が娘を溺愛するということはよくある。なんでも言うことを聞き、それがエスカレートして親と子の関係が逆転してしまうことがある。今回の事件についてもそのようなことも考えられる。関係性について捜査が行われるでしょう」と指摘した。
司会の谷原章介「ホテルの室内に入ったのは女性1人だということが分かっている。ということは、切断は女性が行ったであろうと思われる。父親は送り迎えをしたのではないかと言われていますが、なぜ同じ罪状での逮捕なのですか?」
吉川「明らかに共謀性を持って、計画した上で犯罪が行われていること。殺害した遺体をどうするのか。父親は医師なので人の体の仕組みについて把握している。首のどこの部分を切断すればいいのかとか、そういう指示があったということも考えられる」
犯罪心理に詳しい明星大学の藤井靖教授は、父の精神科医という職業からも計画性が見えるのではないかと指摘。「娘の精神状態を把握し、娘を支えるために一緒に計画した可能性がある。首を切断するというのは精神的にも相当な負担がある。そのことからも、綿密な計画が練られたと考えられる」と推測した。
(ピノコ)