保険金の不正請求などで揺れる中古車販売大手ビッグモーターに損害保険会社から多数の社員が出向していたことがわかったと、25日(2023年7月)の「THE TIME,」が伝えた。不正請求が横行した時期に事故車両の修理を担う板金塗装部門の担当部長を務めた者もいたという。不正の被害者と思われていた保険会社にも疑惑が広がりそうだ。
事故車なのに「知らなかったことにして販売しろ」
ビッグモーターは自動車損害賠償責任保険の保険代理店でもあり、そこに損保ジャパンが2011年以降、37人。三井住友火災が3人、東京海上日動火災も3人が出向。「損保大手3社とビッグモーターは持ちつ持たれつの関係だった」と書いた新聞もある。国交省だけでなく、金融庁も運営実態を調べるという。
さらに「今度は買い取った車が事故車であることを知らなかったことにすると元従業員が証言しました」と、司会の安住紳一郎アナウンサーが新たな不正疑惑を取り上げた。3年前まで関東地方の店舗にいた人で、店長からLINEで事故車と気づかなかったことにして販売しろと指示されたそうだ。
車検でも、栃木と熊本県の店で検査の一部を行わずにそれぞれ60台を合格させ行政処分を受けていた疑いが浮上した。
ビッグモーターは「ご意見を真摯に受け止め、対応を検討します」としている。
(あっちゃん)