中古車販売大手「ビッグモーター」による保険金不正請求問題。国交省は明後日26日(2023年7月)にも聴取を行う方針だ。ビッグモーターで何が起きていたのか。今日24日の「モーニングショー」では専門家に詳しい話を聞いた。
ビッグモーターでは自動車修理の際、顧客の車をドライバーやゴルフボールで故意に傷つけ、修理費用を水増しするなど保険金申請のうち15.1%で何らかの不正作業が判明している。他にもノルマ優先のために本来不要なオプションを加えた見積もりを作らせたり、便器を素手で掃除させたりといったパワハラ行為が横行していたという証言も出ている。
弁護士「保険金詐欺にあたりうる重大問題」
しかし、一連の報道に対しビッグモーターの兼重宏行社長は店長宛てのラインメッセージで「世間の関心を集めるための決めつけ報道」などメディアを批判。その後メッセージは削除され、会社が謝罪する騒ぎとなっている。
亀井正貴(弁護士)「保険金詐欺にあたりうる重大な問題。そのなかでこういうコメント出せるというのは唖然とする。労使関係も守られていない」
山口真由(弁護士)「この規模の会社で取締役会が開かれた形跡がない。これだけガバナンスが効いてないのを見たことがない。ガバナンスはブレーキ。アクセルだけは踏みまくっている。ブレーキがないまま崖から転落しそうになっている。悪いお手本」
玉川徹(テレビ朝日報道局)「再出発するには会見するのが通常だが、やらないで店長に対しメディア批判。どれをとっても現代とは思えない」
亀井弁護士「おそらくコンプライアンスに関する実感がない。この事態に対する重要性が心証として来ていない」
石原良純(気象予報士・タレント)「再出発するほどのことではないと捉えている。再出発という意識がない」
事件は今後どう展開するのか。東京海上HDの永野毅会長は「我々の想定を超えたことが起こっていると感じる」とコメント。損保各社は契約者に対し、保険等級を戻す作業を開始している。
亀井弁護士「何万件の詐欺というのは聞いたことがない。数が膨大ですから、保険会社が刑事告訴するとしてどの案件を拾っていくのか。どうやっていくか手がつけられない状態」
(みっちゃん)